にしおか小町

年頭挨拶

 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は皆様にとって、どのような年だったでしょうか。恒例になっています一年の世相を漢字一字で表す 「今年の漢字」で、昨年は「暑」が選ばれました。確かに気候は猛暑でしたが、経済状況は厳しく、政治も 不安定な情勢を見るに「寒」の方がより世相を反映した漢字ではなかったか、と思いました。
 実際、内閣府が発表した平成22年度の「国民生活に関する世論調査」の結果でも、政府に対する要望として 最も多かったのが「医療・年金等の社会保障の整備」、続いて2位には「景気対策」、3位には「高齢社会対策」 の順となっており、国民が医療や介護、福祉に大きな不安を抱いていることが伺えました。今年こそは、国民が 安心して暮らせる時代になることを祈念いたします。
 ところで、当法人ならびにグループ法人における昨年は、新たな一歩を踏み出した年と言えます。その一つが、 昨年の9月1日に社会医療人の許可を受けたことです。
 社会医療法人とは高齢化の進行や医療技術の進歩、国民の意識の変化など、医療を取り巻く環境が大きく変わる 中で、国民の医療に対する安心や信頼を確保し、質の高い医療サービスが適切に提供できる医療提供体制の確立を 目指して進められてきた制度改革の中で生まれた公益性の高い法人のことです。
 私たちは、社会医療法人の責務として、道内のへき地診療所に医師を派遣し、外来診療業務を通じてへき地医療 の担い手として今後も活動を展開して参ります。
 もう一つはグループ法人である社会福祉法人恵和福祉会が、昨年4月1日に美幌町から特別養護老人ホームみどり の苑(定員104床うち20床が短期入所)の経営移譲を受けたことです。当苑は昭和51年4月に美幌町が開設したもので、 一昨年の平成21年10月9日の美幌町議会臨時会で議決を受けて、12月6日に移譲に関する協定を締結したものです。
 今回の移譲が美幌町の皆様にとって、正しい判断であった、と言って頂けるよう職員一同さらに努力して参ります。
 今年も「医療や介護、福祉サービスは公共の財である」と考えのもと、道民の皆様に安心・安全が確保され、 かつ尊厳が保持された良質な保健・医療・介護・福祉サービスを提供していくとともに、これまで以上に公益性の 高い役割を果す法人として、職員一同、さらに頑張って参ります。今後とも一層のご指導ご鞭撻のほど宜しく お願い致します。




* 戻る * 次のページ