にしおか小町

年頭挨拶

 昨年はサッカー女子日本代表の『なでしこジャパン』が第6回FIFA女子ワールドカップにおいて決勝でアメリカ合衆国代表をくだし世界一の栄冠を手にするといった快挙もありましたが、やはり東日本大震災という現代が想定し得なかった広域大災害との戦いに終始した一年でした。
 年を越しましたが、放射能汚染をはじめ、瓦礫の撤去、都市の再生等々、復興までの道程には難題が山積です。当法人としても昨年は、医師をはじめとする医療スタッフの派遣や義援金の寄付等を行いましたが、今年は旧年以上に復興に対して、支援を行っていかなければならないと思っています。
 改めて、東日本大震災に被災された皆様に対して、心から哀悼の意を表すとともに一日も早い復興を心からご祈念申し上げます。
 ところで、当法人では昨年、以下の取組みを行いました。まず昨年10月に西岡水源池通りクリニックを開設するとともに西岡在宅医療センターを設けました。また地域の医療機関や介護事業所等の協力を得て、札幌市豊平区西岡・福住地区在宅医療連携拠点事業推進協議会(通称「とよひら・りんく」)を6月に立ち上げました。この取組みは札幌市豊平区西岡・福住地域で活躍されている医師、歯科医師、看護師、薬剤師、社会福祉士等の専門職が多職種協働により、包括的かつ継続的な在宅医療を提供しようというもので、今後の在宅医療に関する政策立案や均てん化に寄与することを目的とした活動です。
 さらにグループ法人である社会福祉法人恵和福祉会では、美幌町の意向を受けて同町稲美に個室を中心とするユニット新型特養(みどりの苑、定員120床うち20床が短期入所)の建設に7月から着手しました。現在、工事も順調に進んでおり、今年2月末に完成いたします。
 今年も、当法人の理念である「地域に密着した良質な医療(介護・福祉)の提供」ならびに「地域住民の健康を守る一助となる」のもと、地域の皆様が住み慣れた地域において安心・安全に生活していただけるよう、尊厳が保持された良質な保健・医療・介護・福祉サービスを提供してまいる所存でおります。併せて旧来にも増して公益性の高い役割を果す法人として、職員一同、さらに頑張って参りますので、今後とも一層のご指導ご鞭撻ほど宜しくお願い申し上げます。





* 戻る * 次のページ