ごあいさつ
薬局では薬剤師6名と薬剤助手1名が力を合わせ、病院の中で使われるすべての「薬」について、安全で効果的に使用されるように、多職種と連携を図り、様々な業務を行っています。
患者さまがより安心して医療を受けられるように、そして、一日も早く回復できるように、最適な薬物療法の提供を目指して、日々、研鑚に努めています。
お薬についてご不明な点がありましたら、お気軽に薬剤師にご相談ください。
薬局理念
私たちは自己研鑽に努め、安全で効果的な薬物療法の提供を通して、地域医療に貢献します。
業務紹介
調剤業務
医師の処方箋に基づき、患者さまが薬を適切に使用できるように調合しています。お薬の量や使い方、飲みあわせなどで処方内容に疑問があれば、処方した医師に確認しています。

調剤室

調剤業務システム
VP-Win(TOSHO)

自動錠剤散薬分包機
io-1000(TOSHO)

散薬監査システム
SW-K(TOSHO)

自動散薬分包機
io-9090(TOSHO)

錠剤充填監査システム
Filling Check(TOSHO)
注射薬調剤業務
医師の注射薬処方箋に基づき、使用する注射薬を患者さま毎に1日分ずつ準備しています。特に注射剤は人体に直接使用するため、より正確な作業が要求されます。

注射薬調剤室

注射薬の個人別準備
注射薬無菌混合業務
患者さまに安全な治療を提供するため、クリーンベンチを使用して無菌の環境下で、高カロリー輸液(中心静脈から投与する高濃度の栄養輸液)を混合しています。

無菌調剤室
NCF-1300S(日科ミクロン)
新型コロナワクチンの無菌調製
製剤業務
対象となる患者さまが少ないなどの理由から、製薬会社で作っていないお薬を医師とともに考案し、院内製剤を調製しています。
薬剤管理指導業務
患者さまが安心して治療を行えるよう、薬の飲み方や使い方、副作用や注意事項などを説明し、患者さまの疑問にお答えしています。
病棟薬剤業務
お薬がより安全・適正に使用されるように、お薬の専門家としての視点を生かし、チーム医療の一員として医師・看護師など多職種と連携しています。
お薬説明書・薬袋
治療薬物モニタリング(TDM: Therapeutic Drug Monitoring)業務
治療量と中毒量が極めて近いお薬を安全で効果的に使用するため、患者さま個々に合わせて最適な投与量・投与方法を設計し、医師に提案しています。
医薬品情報管理業務
医薬品を適切かつ安全に使用するために、医薬品に関する情報を収集・評価し、医師などの医療従事者や患者さまに提供しています。
医薬品情報管理室
医薬品管理業務
お薬には使用期限があり、光や温度、湿度により品質が低下することもあります。法令を遵守し、在庫管理や品質管理を行っています。
定数配置薬の品質管理
血液製剤(輸血)管理業務
安全で有効な輸血療法と血液製剤の適正使用を推進するため、厚生労働省の指針に基づき、血液製剤の在庫管理や輸血情報の管理を行っています。
輸血指示と製剤の確認
訪問薬剤管理指導業務
薬剤師がご自宅を訪問して、薬物療法の支援やお薬管理のお手伝い、薬の飲み方や使い方、副作用や注意事項などを説明しています。
お薬ケースを用いた服薬支援
チーム医療
感染制御、栄養管理サポート、緩和ケア、褥瘡管理や糖尿病療養指導など、多職種から構成される医療チームに、回診・カンファレンスなどを通じて積極的に参加しています。
認定・専門薬剤師
認定・専門薬剤師とは、各専門領域に関する専門的な知識と技能を持っている、薬のエキスパートです。当院には以下の認定・専門薬剤師が在籍し、治療がより効果的で安全に行えるように貢献しています。

  • 日本医療薬学会 医療薬学専門薬剤師:1名
  • 日本臨床栄養代謝学会 NST専門療法士:1名
  • 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師:1名
  • 日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士:1名
  • 日本薬剤師研修センター 研修認定薬剤師:2名
  • 日本薬剤師研修センター 認定実務実習指導薬剤師:2名
主な業務実績
項目(単位) 2020年度 2019年度 2018年度
院外処方箋・枚数(枚) 35,023 41,710 42,707
院内処方箋・枚数(枚) 入院8,795
外来38
入院9,474
外来46
入院 9,147
外来78
注射薬処方箋・枚数(枚) 11,811 13,150 13,876
薬剤管理指導料・算定件数(件) 950 1,393 1,489
退院時薬剤情報管理指導料・算定件数(件) 299 483 542
病棟薬剤業務実施加算1・算定件数(件) 1,541 1,932 1,957
高カロリー輸液無菌混合・件数(件) 780 812 816
院外処方箋について
当病院では厚生労働省が推進する医薬分業の趣旨に基づき、すべての外来患者さまを対象に院外処方箋を発行しています。お薬は病院外の保険薬局に院外処方箋をお持ちになり、お受け取りください。ご理解とご協力をお願いします。
  • 処方せんの有効期限は発行日から4日間です。期間を過ぎると「無効」になります。
  • 保険薬局に院外処方箋をお持ちいただかないと、お薬は受け取ることができません。
  • 後発医薬品の処方を希望される場合は、診察の際に主治医とご相談をお願いします。
薬学教育6年制の実務実習
薬学生実務実習受入施設として、6年制薬学生の実務実習を受け入れています。実習では実務実習指導薬剤師を中心に、職員の指導のもと実際の医療現場に立ち、病院薬剤師に必要な業務全般や心構えを学んでいます。
実務実習期間中は、患者さまをはじめ皆様にご協力をお願いすることがありますので、ご理解とご協力をお願いします。
注射薬無菌混合の指導
年度(人数) 北海道医療大学 北海道科学大学 その他 合計
2021年度 1 1   2
2020年度 1 2   3
2019年度 1 2   3
2018年度 1 1 奥羽大学1 3
2017年度 1 2   3
2016年度   2   2
2015年度 1 2   3
2014年度   2   2
講演・学会発表
日頃の薬剤師業務から得られた知見をまとめ、その成果を積極的に発信しています。近年は大学薬学部との共同研究にも取り組んでいます。
保険薬局のみなさまへ
院外処方箋の疑義照会については、診療時間内の連絡にご協力をお願いします。FAXによる場合は、以下の「疑義照会・連絡等FAX票」をご利用ください(保険薬局独自の様式を使用しても構いません)。
地域における継続的な薬学的管理指導を支援するため、入院中に変更となった薬や経緯をまとめた退院時薬剤情報提供書を退院時に患者さま・ご家族等にお渡ししています(様式は日本病院薬剤師会「薬剤管理サマリー」に準じて作成)。
趣旨をご理解のうえ、保険薬局や転院先医療機関での服薬指導や薬学的管理にご活用ください。
医薬情報担当者のみなさまへ
医薬情報活動の規則については、以下の「医薬情報活動要項」をご確認ください。当院では取引業者管理・アポイント予約システムを導入しています。医薬品の適正使用推進にご協力をお願いします。
就職希望の方へ
西岡病院は病床数98床のケアミックス型病院で、内科を中心に急性期から慢性期医療、在宅医療まで幅広く提供しています。薬局では調剤業務を基盤にしながら、共同薬物治療管理(PBPM)やチーム医療、訪問薬剤管理指導など、先進的な臨床薬剤業務に取り組んでいます。
職員みんなの顔が見える中小病院の特長を生かして、患者さんを身近に感じながら、チーム医療を実践することができます。薬局は少人数でありながら多種多様な業務に取り組んでいるため、病院薬剤師業務の基本を2~3年程度で習得できるとともに、指導を受けながら専門・認定薬剤師を目指すことも可能です。
「専門性を兼ね備えたジェネラリスト」を目指して、私たちと一緒に頑張ってくれる、意欲ある薬剤師を募集しています。見学は随時可能です。お気軽にお問い合わせ下さい。
現在は募集は行っておりません。


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