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copd(慢性閉塞性肺疾患)
1.COPDとは
肺気腫、末梢気道病変、それらが組み合わさったものとされています。
肺気腫とは気管支の先にある肺胞が壊れる病気で、末梢気道病変は慢性気管支炎などがあります。 タバコ煙などの有害物質を長期にわたり吸引することが原因とされ、2010年のWHOの報告では世界死亡順位の第4位で、2030年には第3位になると推定されています。
2.COPDの症状
特徴的な症状は、体動時の呼吸困難で安静時に改善することが多く、長引く咳や痰(粘稠で咳に伴ってでる)、時に喘鳴もみられます。
3.COPDの診断
上記の症状、喫煙歴、胸部聴診などの身体所見、胸部レントゲン検査、胸部CT検査、呼吸機能検査(肺活量などを測定)などからCOPDの診断を行います。
4.COPDの治療
COPDはもとに戻らない病気のため、症状を軽減させること、増悪を予防することを治療の目標とします。第一に禁煙です。病気の進行を抑えるもっとも効果的な方法です。 次に薬物療法ですが、気管支を広げたり、気道の炎症を抑える内服薬や吸入などがあります。呼吸機能の改善を目的とした呼吸リハビリテーションも有効な方法の1つです。 病気が進行し息切れ、呼吸困難感が強くなった場合は、酸素療法を行います。感染症の合併も、COPDを悪化させる要因となるため、予防接種(インフルエンザワクチン、 肺炎球菌ワクチンなど)も必要と考えられます。
5.終わりに
COPDは治癒する病気ではないため、いかにして予防するか、進行を抑えるかが重要です。喫煙が主な原因であることから、禁煙が最も有効です。 副流煙による周囲への影響からもぜひ禁煙をおすすめします。
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