便秘の話(2)

前回、便秘に関する一般的対策、治療等を述べましたが、今回は二人の患者さんの実際の経過を書かせていただき、その有用性を強調したいと思います。

最初の患者さんは、団塊の世代の男性で、週に1回ぐらいしか便通がないという訴えで来院されました。
まず、ヨーグルトを毎日摂取するよう指導、くわえてアローゼンの内服をすすめました。 さらに、運動(ウォーキング、パークゴルフ)を毎日30〜60分するようすすめたところ、受診後1週ぐらいから排便が毎日となり、 性状も柔らかいものへと変化しだしました。
血圧も安定し、現在は週2〜3回のアローゼン服用で便通も良好、ウォーキングを毎日励行しています。 今後、冬場の運動不足を何とかしなきゃと二人して悩んでいるところです。

もう一人の患者さんは中年の女性で、2週間排便がないことがあるという頑固な便秘がつづき、初診時は深刻な表情、やや鬱的な印象さえみられました。 型どおり、ヨーグルトの摂取とアローゼンの定期服用をすすめました。
受診後2週ぐらいから、ほぼ毎日の排便となり、表情も随分明るい雰囲気に変わりました。先日、地下街でご主人と仲良く談笑されていたのが印象的でした。
肉体的改善のみならず精神的にもゆとり、活気が出てきた典型例です。腹部レントゲン上も、横行結腸,下行結腸に溜まっていた便の陰影が消失し、 上行結腸のみに便をみとめるといった著明な改善をみました。

便秘ぐらい大したことないと軽く考えないで、早く相談していただければ、食事から運動、内服まで、その人その人の日常生活にみあった、 いわゆるオーダーメイド指導をさせていただきます。





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