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動脈硬化って?
Q1.動脈硬化とは?
A1.
心臓から全身に血液を送る血管を動脈といいます。色々な原因でその動脈が傷んで血液の流れが悪くなったり、つまったりするのが動脈硬化です。
Q2.動脈硬化の危険因子
A2.
動脈が傷んでしまう原因として代表的なものは、糖尿病・脂質異常症(コレステロールや中性脂肪の異常)・高血圧・喫煙です。すでに心臓や脚の血管の病気になった人、脳梗塞や脳出血になった人、ご家族に若くして心臓の血管の病気になった人がいる場合、腎臓の働きが悪くなっている場合にも注意が必要です。 その他、男性と女性では男性が、また若い方よりも歳を重ねた方のほうがリスクが高くなります。
Q3.代表的な病気
A3.
心臓の血管が傷むと、歩いたり階段を上ったりした時に胸が苦しくなる狭心症になります。 また普段は大丈夫でも動脈硬化をもとに急に心臓の血管が詰まると心筋梗塞となり、強い胸の痛みが出たり命にかかわることがあります。 頭や首の動脈硬化からは脳出血・脳梗塞をはじめとする病気があり、命にかかわったり、軽く済んでもその後の生活を送るのに色々大変になってしまうことがあります。 脚の血管の流れが悪くなると閉塞性動脈硬化症といい、歩いた時に脚の重だるさや痛みが出ます。ひどい場合には安静時の痛みが出たり足の傷が治らなくなります。
Q4.自分の危険因子の把握を
A4.
タバコを吸っている方、肥満のある方などは要注意です。血圧は色々なところで、測ることができます。 糖尿病やコレステロール等は採血での評価が必要ですので、気になる方は検診を受けたり、他の病気の外来でも採血をしてもらいましょう。 既に動脈硬化から来る病気のどれかになった方は、その他の部分の血管も傷んで、いる可能性があるので、循環器外来を受診してのチェックをお勧めします。
Q5.治療は
A5.
治療は普段の食事習慣の見直しや、適度な運動をすることが大切になります。タバコを吸っている方は是非禁煙しましょう。 また糖尿病・脂質異常・高血圧などについては必要に応じてお薬で治療を行います。 糖尿病を含むいくつもの危険因子を持っている方はあまり症状がなくても心臓の血管の病気が進んでいることもあり、積極的な運動療法を開始する前に一度心臓のチェックを受けることお勧めします。 それでもすでに進んでしまった病気がある方には、一歩進んでカテーテルや手術での資料を検討し、症状を改善したり本当に困る前に対処を行います。
最後に
気になる症状がある方、危険因子をお持ちの方、既に動脈硬化の病気を指摘されている方はいつでも気軽にご相談ください。


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