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肺がんについて
-日本人に最も多いのは非小細胞がんの腺がん-
これらのがんの中で、とくに腺がんに対する治療薬が劇的に進化しています。その発端が分子標的薬の登場です。分子標的薬は、主にがん細胞の表面にあるタンパク質をターゲットに攻撃する薬です。分子標的薬はすでに薬の種類も増え、病状に応じて使い分けることも可能になってきています。
小細胞がんは、小さな細胞がたくさん詰まったがんで進行が速く、転移しやすいので注意が必要です。非小細胞がんは肺がん全体の約8割を占めこのうち、肺にある分泌腺にがんができる腺がんが、肺がん全体の過半数を占め、日本人に最も多くみられる肺がんです。
大きく進歩した肺がんの治療薬
これらのがんの中で、とくに腺がんに対する治療薬が劇的に進化しています。その発端が分子標的薬の登場です。分子標的薬は、主にがん細胞の表面にあるタンパク質をターゲットに攻撃する薬です。分子標的薬はすでに薬
そして最近、もう1つ注目を集めるようになったのが、免疫チェックポイント阻害剤です。手術療法、抗がん剤治療、放射線治療を単独あるいは組み合わせて行うことが基本です。
この中では放射線治療機器が近年大きく進化していることが注目されます。X線撮影に用いる放射線治療の数十倍のエネルギーを照射するリニアックや、専用のコンピュータを用いて照射野の形状を変化させ、腫瘍の形に適した放射線治療を行うIMRT(強度変調放射線治療)、卜モセラピーなどが代表例として挙げられます。
リスク高い方はCTと喀痰細胞診の検査を
肺がんは自覚症状が現れにくいために早期発見が遅れがちなのが現状です。せきや痰、血痰など症状が現れるのは、がんがある程度進行してからであることが多く、転移したがんの症状が先に現れる場合もあります。それでも治療技術の進歩により、「5年生存率」という指標をみたときも、その予後はここ数年でずいぶんよくなっています。
薬価が高価であるというハードルはまだまだ解消されていませんが、治療の選択股が増えたことは間違いありません。がんを早期に発見することがますます重要になりました。
ぜひ健診や肺ドッグなどを活用し、早期発見できるよう心がけましよう。


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