2025年10月に京都市で開催された第58回日本薬剤師会学術大会において、西岡病院と北海道科学大学薬学部の共同研究「外来でも実施可能な高齢者における吸入手技習得の予測検査法:FABの行動プログラムを利用した簡易評価ツールの可能性」が、数多くのポスター演題の中から最優秀賞を受賞しました。
本研究では、高齢のCOPD・喘息患者様における吸入薬の使い方(吸入手技)の習得状況と、前頭葉機能検査であるFAB(Frontal Assessment Battery)との関連を検討しました。その結果、吸入手技の習得状況とFABの点数に関連性が見られ、吸入指導が特に必要となる患者様を早期に把握できる可能性が示されました。この成果を活用することで、患者様それぞれに合った吸入指導をより丁寧に行うことができるようになると期待しています。
当院では、薬剤師だけでなくリハビリテーション専門職もチーム医療の一員として吸入指導に参加し、患者様の状態に応じた多職種連携による支援を行っています。今回の受賞は、こうした日頃のチーム医療の取り組みが背景となっています。
私たちは今後も、日々の臨床で生まれる疑問を学術的に深め、患者様へより安全で質の高い薬物療法を提供できるよう、研鑽を続けてまいります。