嚥下(飲み込み)障害について
 口から食べたり飲んだりすることは、何気ない日常の一部です。しかし、何らかの原因により口から食べたりすることが難しくなってしまうことがあります。そこで今回は嚥下(えんげ)障害についてお話ししたいと思います。
 嚥下とは、「体の外から水や食べ物を口から胃へ送る運動」です。この流れのどこかに異常が起きることを嚥下障害といいます。嚥下障害になると食べ物を食べることができなくなったり(脱水症状や栄養不良)、食べ物が気管に入る(誤嚥)ことで体に重大な影響を引き起こします。嚥下障害は体だけではなく、食べる楽しみがなくなってしまい充実した生活が送ることが難しくなるなど精神面にも関わってきます。

 嚥下障害の原因としては、

  1. 病気によるもの
  2. 奇形によるもの
  3. 加齢によるもの
 などがあげられます。60歳以上の方には、程度の大小はあるものの、その殆どの方に嚥下障害があるといわれています。それは、年齢とともに筋肉の力が弱くなったりするからです。
嚥下障害  加齢による嚥下障害は日頃から嚥下体操を行うことにより、個人差はありますが予防することもできます。また、口の中を綺麗にすることで嚥下性の肺炎にかかりにくくなります。
 下のチェック表で気になる点がある方は、医師の診察を受け、必要に応じて言語聴覚士より嚥下体操などの指導を受けることをお勧めします。
チェック表




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