にしおか小町

年頭挨拶

新年、明けましておめでとうございます。
 昨年も道内のスポーツ界は明るい話題が多く在りました。リーグ優勝連覇を果たした日本ハムファイターズ、J1リーグ復活を遂げたコンサドーレ札幌、そして誰よりも国民の注目を集めたのが、ボクシングWBC世界フライ級チャンピオンの内藤大助選手。多くの方が溜飲を下げたのではないかと思います。
 しかしスポーツ界を離れると、残念なニュースも多くありました。ミートホープ社の偽装事件、そして石屋製菓の賞味期限改ざん等の「食の安全」を裏切る事件など。そして、全国的なニュースですが、私にとって、もっともショッキングな事件といえば、介護報酬不正請求に端を発した株式会社コムスンの一連の騒動です。
 同業者として許されざる行為であるとともに、厚生労働省の対応にも大きな疑問を残した事件でした。
 「安心、安全」といった企業への信頼を大きく損なう事件が続いた一年でしたが、当法人では「良質なサービスの提供と安心・安全の確保」に向けた事業を展開いたしました。
 なかでも財団法人日本医療機能評価機構による病院機能評価の受審は、重要な意味をもつ事業でした。この評価とは、「医療機関が良質な医療を効率的に提供しているか」を第三者によって審査するもので、各評価項目の評点が標準的な水準以上であった場合にはじめて認定を受けることができるものです。
 西岡病院では平成9年11月に道内で2番目に認定(一般病院種別A)を受けました。今回は3度目の受審(5年に1度)で、まだ正式な結果は出ておりませんが、中間報告としては概ね良好であるとの評価を頂いております。
 また法人として組織全体(全員)で医療や介護の質を継続的に向上させることを目的とするTQM(Total Quality management:総合的質経営)活動にも取り組みました。今年の5月には第1回発表会を予定しており、12のチームがそれぞれ活動について発表を行ないます。
 このほか地域の皆様との交流の場として重要な意味をもつボランティアグループ「にしおかの輪」の活動についても、積極的に取り組み、活動の広がりを得ています。これも一重に地域の皆様のお力添えと感謝しております。
 最後に私事ですが、昨年4月から全国2,200病院を会員とする 社団法人 全日本病院協会 の会長に就任したことに伴い、患者の皆様には大変なご迷惑をおかけいたしました。当分の間、この状況が続くと思われますので、御理解の程、宜しくお願い致します。
 本年も当法人の理念のもと、初心を忘れずに地域の皆様に良質な医療・介護サービスを提供し、安全で安心して暮らせる様、職員一同頑張る所存でございます。
 本年も御支援の程、よろしくお願い致します。




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