病気のお話

永田 学  

 北海道にも本格的な夏が到来しました。この時期、暑い環境下にさらされることが多く、体調不良をきたす原因となります。 これを熱中症といい、筋肉の痛みやめまい、吐き気、頭痛さらには意識障害をきたすことがあります。 スポーツでも、脱水症状などの影響で熱中症にかかることもあります。意外に身近なところで起きる可能性があり、 その危険性を認識しておくことが大事だと思われます。

熱中症にかかりやすい状態の人は?

幼児、高齢者 Dr
肥満者
発熱や下痢などで脱水傾向にある人
睡眠不足
二日酔い など

熱中症にかかりやすい環境は?

前日までに比べ急に気温があがった場合
湿度が高い場合
作業の初日〜数日間
普段の活動場所とは異なった場所での場合 など

熱中症の予防方法

 熱中症にかかりやすい条件から以下のことに気をつけましょう。

水分補給をおこなう(塩分や糖分をとることも必要です)
睡眠を十分にとる
室内の通気性をよくする(服装も吸湿性のよいものを!)
外出時は、直射日光をさける
作業の場合は休憩も十分にとる など

応急処置

すずしい場所で休ませる
腋の下や股などを冷やす
水分をとらせる(塩分もとることが必要です)
病院へつれていく(病態によっては、救急車で救命救急のある施設へ) など


楽しく「夏」を過ごせるよう、日頃から以上のことを心がけましょう。ちなみに、 熱中症は寒い時期でも条件によってはかかる危険性はあるのでご注意を!



Dr
永田 学 内科医長
略歴
1994年  札幌医科大学卒業
1994年  札幌医科大学第3内科入局
2002年  札幌医科大学第3内科助手
2004年  函館五稜郭病院呼吸器内科科長
2006年  西岡病院内科医長
所属学会、専門医など
医学博士
日本内科学会 認定内科医
日本呼吸器学会
日本感染症学会

  永田医師 外来診察日 / 火・水曜−午前  木・金曜−午後
お問合せ先  西岡病院  電話011-853-8322



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