にしおか小町

年頭挨拶

新年、明けましておめでとうございます。
 昨年は当法人が30周年を迎えることができました。これも一重に皆様方の ご支援ならびにご鞭撻があってのことと心から感謝申し上げる次第です。
 さて昨年の流行語大賞ですが、ご存知の通り「政権交代」でした。サブプライムローン に端を発したリーマンショックからいまだに立ち直れない経済状況からの脱却と、自民党 に対する失望感から、国民は政権交代に新たな希望の光を見出そうと決断しました。 しかし変化の兆しは感じるものの、成果はまだ出てこない、というのが多くの皆様が感じている印象ではないでしょうか。
 実際、社会保障の分野においても、社会保障費2,200億円の削減(骨太の方針2006)方針については撤廃されたものの、 まだ地域医療の再生や救急医療の整備、医師不足の解消等々に対する対応策がまだ見えていません。 何か一つの政策で医療環境が一変することはありませんが、 今年4月に行われる診療報酬改定がその大きな岐路になることは間違いありません。 現政権に期待をしたいところです。
 さて、地域医療の崩壊という言葉をよく耳にする昨今ですが、昨年10月から西岡病院では、 へき地診療所への医師派遣事業を開始いたしました。積丹半島に位置する神恵内村診療所に対して、 当法人の医師を派遣し、外来診療業務の一翼を担っております。
 医療や介護は本来、公共の財です。地域住民と医療や介護の担い手が助け合い、支えあって協力して 構築していくものです。その思いのもと、公益性の高い医療サービスを提供していく、 との法人の方向性に従って取組みました。
 また美幌町においては、グループ法人である社会福祉法人恵和福祉会が現美幌町立特別養護老人ホーム 「緑の苑」の経営移譲を受けることになりました。これは昨年10月9日に開催された美幌町議会臨時会の 議決を受けたもので、12月6日に経営移譲に係る協定について美幌町と調印を行ったところです。 今後の予定としては、本年4月1日に移譲を受け、平成23年度内にユニット型特別養護老人ホームの 移転改築を行います。
 当法人の理念である「地域に密着した良質な医療・介護サービスの提供」、「地域住民の健康を守る 一助となる」を心に刻み、今年も「良質なサービスの提供と安心・安全の確保、尊厳の保持」という 基本のもと、地域の皆様により良質な保健・医療・介護・福祉サービスを届けるため、職員一同、 頑張って参る所存です。今後も一層のご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。



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