病気のお話


四戸 力也  


 閉塞性動脈硬化症は、手や足の血管の動脈硬化により血管が細くなったり、閉塞してしまうため、血液の流れが悪くなる病気です。 そのため、手先や足先へ栄養や酸素を十分に送り届けることができず、手足にさまざまな障害が現れます。

 初期には、運動や長期間歩いた後にしびれ、冷感がみられることがありますが、一般的には無症状のことが多いようです。 血流障害が進行すると、運動や歩行後に、筋肉に痛みやだるさが出るため、続けて歩くことができなくなる、 この病気特有の症状が出現します。多くは片足だけに症状が出現し、しばらく休むと再び歩けるようになるのが特徴です。

 さらに進行すると、安静時にも痛みがおこるようになります。この段階では、積極的な治療が必要になります。 放置すると、足の先の皮膚が壊死したり、潰瘍ができたり、最終的には足の切断に至る場合もあります。

Dr  治療法は、病気の進行具合に応じて、飲み薬による治療、細くなった血管を風船で拡張するカテーテル治療、 詰まってしまった血管の前後を、人工血管でつなぐバイパス手術などがあります。
 このような症状がある方、一度検査してみたい方は、お気軽にご相談ください。


Dr四戸
四戸 力也 医師
略歴
 1999年 北海道大学医学部卒業
 2001年 北海道大学医学部第1内科入局
所属学会、専門医など
 日本内科学会認定内科医・日本循環器学会専門医
 日本心臓病学会・日本心血管インターベンション学会
 日本心血管カテーテル治療学会

循環器外来は、毎週木曜日の午後13:30〜17:00です。
お問合せ先  西岡病院  電話011-853-8322



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