にしおか小町
東北地方太平洋沖地震


 平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震により大きな被害を受けられた東北地方へ、医療救護班を派遣し活動を行ってきましたので、ご報告致します。

 今回の震災では地震による被害よりも、津波の被害が大きく、私達が被災地へ入ったのは地震発生後1ヶ月経過してからでしたが、瓦礫の撤去などが進んでおらず、家屋の屋根や車などが散乱している地区も多くあり、多くの方が自宅を失い避難所での生活を続けている状況でした。また病院、診療所などの医療機関も津波の被害により診療が行えない状況にあり、医療を受けられない被災者への支援が求められておりました。
 当院からの医療救護班は、被災地の医療機関が回復するまでの間、地域の医療を支援する役割を担ってきました。気仙沼市での活動は、医師、看護師は巡回療養支援隊の一員として、津波の被害を免れ自宅で生活を送られている方の訪問診療を中心に行いました。地震発生直後から続いた停電が原因で、エアマットの空気が抜けたり、体を起こしたまま電動ベッドが止まったりしたため、褥瘡(床ずれ)が悪化している方が多数おりました。理学療法士は地域リハビリ支援チームの一員として、自宅を失った方が生活する避難所を中心に活動を行いました。石巻市では看護師が避難所に寝泊りし被災者の健康管理などの支援を行ってきました。
 実際、被災地で活動を行っていると、テレビ、新聞などの報道で見ていた以上に被害は甚大であり、医療のみでなく経済、環境の支援が継続的に必要だと感じました。

 被災地の皆様のご健康と1日も早い復興をお祈り申し上げます。

医療救護班
全日本病院協会北海道看護協会
派遣地:宮城県気仙沼市派遣地:宮城県石巻市
派遣期間:平成23年4月20日〜24日派遣期間:平成23年4月8日〜12日
寺本医師 他3名看護師1名
  




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