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バセドウ病などで甲状腺が全体に腫れている場合や、内部にしこり状に結節ができる場合があります。内部にしこりがあり、悪性の疑いがある時には細胞診という内部の組織をとる検査を行い調べることもあります。
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甲状腺機能亢進症(甲状腺ホルモンが体内で多くなる)
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動悸、汗が多く出る、いらいらする、手が震える、やせる、落ち着きがなくなる、息切れがする等の症状が出てきます。そのため、自律神経失調症や更年期障害等と間違われることがあります。
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甲状腺を刺激する抗体が原因と言われています。症状は上記の症状の他に、甲状腺が腫れてきたり、突眼といって眼が少し飛び出してくるような顔になることもあります。手術や放射性ヨードによる治療を行うこともありますが、抗甲状腺薬を服用してもらう治療が主体です。
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甲状腺機能低下症(甲状腺ホルモンが体内で少なくなる)
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皮膚の乾燥、疲れやすくなる、寒がりになる、便秘、むくみ、脱毛、体重増加、無気力になる等の症状が出てきます。全体的に活力が低下するため、単なる怠け、うつ病等と間違われることもあります。また、甲状腺ホルモンの減少のためコレステロールが組織に取り込まれづらくなるため、血液検査でコレステロール値が高くなることもあります。
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自己免疫の異常によりリンパ球が自己の甲状腺組織を破壊してしまう疾患です。特に中高年の女性に多いのが特徴です。治療は甲状腺ホルモン薬の服用です。
ヨードを多く含む海藻(特に昆布)の摂りすぎ:海藻の摂りすぎをやめれば自然によくなります。
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甲状腺は小さく、あまりなじみのない臓器かもしれませんが、重要な働きをしています。甲状腺ホルモンは血液検査で簡単にわかりますし、エコーでその大きさや内部の様子をみることもできます。上記のような症状があり、なんとなくすっきりしないという時には、一度甲状腺の検査を受けてみてください。
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