にしおか小町

年頭挨拶

 平成25年の新春を迎え謹んで新年のお喜びを申し上げます。
 恒例の一年の世相を表す「今年の漢字」は、昨年は「金」が選ばれました。選出理由は、金環日食のほか、ロンドン五輪での日本人選手の活躍(獲得メダル数史上最多となる38個)や、東京スカイツリーの開業、山中伸弥教授の(iPS細胞の開発により医学生理学賞)などで、「多くの金字塔が打ち立てられた」というものでした。なるほど、と思いながらも、この「金」と似て非なる事象が年末に起こりました。言うまでもなく、12月26日に実施された第46回衆議院議員総選挙です。野党第1党であった自民党が294議席(改選前119議席)を獲得して与党に返り咲き、与党であった民衆党は57議席(改選前309議席)と壊滅的な惨敗を喫しました。「ブーム」もなければ、「風」も吹かなかった、という状況下での自民党の圧勝、まさに大金星です。しかし中身は民主支持層の票が民主候補に集まらず、頼りにしていた無党派層の票も他党に散らばってしまった結果というもの。経済状況は厳しく、外交も緊張が高まるばかり、加えて一昨年に発生した東日本大震災の復興は思うように進まず、原発問題も方針が定まらず、不安ばかりの情勢です。是非とも安倍内閣には期待無き期待に応え、安心と安全に満ちた世の中をつくっていただけるよう頑張っていただきたい、と思います。
 結局のところ様々な不安が広がった昨年だったと思いますが、当法人は「地域に密着した良質な医療(介護・福祉)の提供」ならびに「地域住民の健康を守る一助となる」という理念のもと、昨年は以下の取組みを行いました。
 まず昨年3月に西岡水源池訪問看護ステーションを開設いたしました。また2年目の取り組みになりますが、札幌市豊平区西岡・福住地区在宅医療連携拠点事業推進協議会(通称「とよひら・りんく」)において、札幌市豊平区西岡・福住地域で活躍されている医師、歯科医師、看護師、薬剤師、社会福祉士等の専門職が多職種協働により、包括的かつ継続的な在宅医療を提供するための活動を展開いたしました。へき地診療所への医師派遣については、平取町振内診療所への派遣に加えて日高町立日高国民保険診療所への派遣も開始いたしました。
 さらにグループ法人である社会福祉法人恵和福祉会では、美幌町稲美に個室を中心とするユニット新型特養(みどりの苑、定員120床うち20床が短期入所)を完成させ、地域の福祉、介護環境の充実に寄与いたしました。
 今年も、地域の皆様が住み慣れた地域において安心・安全に生活していただけるよう、尊厳が保持された良質な保健・医療・介護・福祉サービスを提供するとともに、旧来にも増して公益性の高い役割を果す法人として、職員一同、さらに頑張って参る所存でおります。今後とも一層のご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
 最後になりますが改めて、東日本大震災に被災された皆様に対して、心から哀悼の意を表すとともに一日も早い復興を心からご祈念申し上げ、新年のあいさつとさていただきます。





* 戻る * 次のページ